Windows NT Server 管理者養成コース
第8回
1999年7月4日 10:00-16:00

本日の目標
テープバックアップの概要
プリンタのインストール
プリンタの共有
ネットワークサービス
RASの概要
TCP/IP概要(同一セグメント)

テープバックアップの概要その1
テープストリーマ概説
QIC
DDS
8mm
AIT
DLT

テープバックアップの概要その2
使用に先立って「コントロールパネル」の「テープデバイス」でインストール
「スタート」→「プログラム」→「管理ツール」→「バックアップ」
バックアップしたいドライブ、ないしはフォルダを選択して「バックアップ」ボタン
フルバックアップ、インクリメンタル

テープバックアップの概要その3
元に戻すにはテープを入れて「復元」ボタン
必要最低限の機能
特定のファイルを探すのが面倒
夜中に自動でバックアップが難しい
市販のソフトを購入すべし

プリンタのインストールその1
「スタート」→「設定」→「プリンタ」→「プリンタの追加」
基本的に「このコンピュータ」
ポートは「LPT1」

プリンタのインストールその2
「製造元」から該当する「プリンタ」を選択
「共有する」を選択した場合、それぞれのOSに応じたプリンタドライバを用意すると便利
テストページの印刷

プリンタのインストール実習
汎用、Text Only/Japaneseを選択

プリンタの共有
クライアント側では、プリンタのインストール時に「このコンピュータ」ではなく、「ネットワークプリンタ」を選択する
サーバー側にクライアント側のドライバが用意されていれば、ネットワーク越しに自動的にインストール

プリントサーバー
PCのプリンタポートではなく、ネットワークに接続するための機械
ネットワークへのコネクタと、プリンタへのコネクタを備える
単独では事実上使えない
NTやNetWare、Unixといったサーバーで制御
Win95/98では専用ソフトをインストール

休憩

ネットワークサービス
「スタート」→「コントロールパネル」→「ネットワーク」
識別
サービス
プロトコル
アダプタ
バインド

識別
コンピュータの名前
ワークグループ
ドメイン
コンピュータアカウントの作成

サービスその1
現在インストールしてあるサービスの一覧
現在インストールしてあるサービスのプロパティ
新しいサービスのインストール

サービスその2
NetBIOSインターフェイス
RPC(Remore Procedure Call)構成
コンピュータブラウザ
サーバー
クライアント

サービスその3
DHCPリレーエージェント
Gateway Service forNetWare
DHCPサーバー
DNSサーバー
IIS(Internet Information Service)

サービスその4
TCP/IP印刷
RIP
Service for Macintosh
SNMP
WINS(windows Internet Name Service)

サービスその5
ネットワークモニタ
RAS(Remote Access Service)

プロトコル
現在インストールしてあるプロトコルの一覧
現在インストールしてあるプロトコルのプロパティ
新しいプロトコルのインストール
DLC
NetBEUI
IPX/SPX
PPTP

アダプタ
現在インストールしてあるNIC(Network Interface Card)の一覧
複数使うこともあり
NICのプロパティ

バインド
各プロトコル、サービスごとにどのNICを使うのか指定する

お昼休み

RAS(Remote Access Service)の概要その1
モデムを使ってネットワークにアクセスする
まず「コントロールパネル」→「モデム」でモデムをインストール
普通はPC任せで自動検出

RAS(Remote Access Service)の概要その2
次に「コントロールパネル」→「ネットワーク」→「サービス」で「リモートアクセスサービス」を追加
「構成」で発信と着信を設定
「ネットワーク」で利用するプロトコル、暗号、マルチリンクを設定

TCP/IP概要その1
もともとはDARPAで有事に備えた冗長性の高いネットワークの研究としてスタート
当初から比較的大規模なネットワークを考慮

TCP/IP概要その2
カリフォルニア大学バークレー分校で4.2BSDというUnixに実装された
研究機関には無料に近い値段で配布
公的機関が定めたものではなく、草の根的に普及

TCP/IP概要その3
IP(Internet Protocol)が下請け
TCP(Tansmition Control Protocl)とUDP(User Datagram Protocl)
その上でWWW、FTP、telnetなどが動く

TCP/IP概要その4
ネットワーク上のコンピュータ(正確にはインターフェイス)に番号をつけて管理
0から255までの数字を4つ組み合わせる
ちなみに8ビット

2進法その1
0と1だけで数値を表す
スイッチのオン/オフで表現できる
1+1=10
各桁の重み
10進法だと10のn乗、2進法では2のn乗

2進法その2
2進数4桁で1ニブル
0〜15まで表現できるので、16進法で表記することもあり
2進数8桁で1バイト
0〜255まで表現できる
2進数16桁で1ワード
0〜65535(64K)まで表現できる
2進数32桁で1ダブルワード
0〜4294967295(4G)まで表現できる

2進法その3
論理演算
NOT(論理否定)
not 0 = 1,   not 1 = 0
OR(論理和)
0 or 0 = 0,   0 or 1= 1
1 or 0 = 1,   1 or 1 = 1

2進法その4
論理演算
AND(論理積)
0 and 0 = 0,   0 and 1 = 0
1 and 0 = 0,   1 and 1 = 1
EXOR(排他的論理和)
0 xor 0 = 0,   0 xor 1 = 1
1 xor 0 = 1,   1 xor 1 = 0

休憩

TCP/IP概要その5
ネットワークアドレスとホストアドレス
8ビットのクラスA
16ビットのクラスB
24ビットのクラスC
CIDR(Classless Inter-Domain Routing)

TCP/IP概要その6
特別なIPアドレス
ホストアドレスがオール0
ホストアドレスがオール1
127で始まる

TCP/IP概要その7
グローバルアドレスとプライベートアドレス
クラスA 10.0.0.0〜10.255.255.255
クラスB 172.16.0.0〜172.31.255.255
クラスC 192.168.0.0〜192.168.255.255

TCP/IP概要その8
物理的に異なるネットワークは別のネットワークアドレス
同じネットワーク内で別のネットワークアドレス

TCP/IP概要その9
サブネット
ホストアドレスの一部をネットワークアドレスとして使う
サブネットマスク
どこまでをネットワークアドレスと見なすのかを表したもの

TCP/IP実習その1
クラスCのプライベートアドレスを設定する
列1は192.168.0.0/24
列2は192.168.1.0/24
列3は192.168.2.0/24
列4は192.168.3.0/24
pingコマンドでデータを交換できる範囲を確認

TCP/IP実習その2
クラスCのプライベートアドレスでサブネットマスクを変えてみる
最初はサブネットマスクを変えずに
列1は192.168.0.1から割り当て
列2は192.168.0.65から割り当て
列3は192.168.0.129から割り当て
列4は192.168.0.193から割り当て
互いに通信できることを確認

TCP/IP実習その3
サブネットマスクを255.255.255.192に変更
列1は192.168.0.0/26
列2は192.168.0.64/26
列3は192.168.0.128/26
列4は192.168.0.192/26
通信できる範囲を確認